正二十面体カプシドの内部
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正二十面体カプシドの内部

視野の全方位を、淡い琥珀色に発光するタンパク質の壁が包み込んでいる。それはまるで生命によって鍛造されたドームの内側のようで、六量体と五量体のカプソメアが互いに噛み合い、ベータバレル構造の隆起が内壁全体を覆い、その表面は叩き延ばされた青銅か水熱洞窟の鉱物結晶を思わせる密度と起伏を持つ。ゲノムのdsRNAが眼下に広がり、焦げたオレンジ色と酸化した銅の色調の太い鎖が互いに押し合いながら折り重なり、熱揺動によって絶えず微細に震え、その振動はあたかも圧縮されたばねの中を伝わる静かなうねりのように全体を貫いている。タンパク質壁と核酸の塊の間には分子の霧—水分子、マグネシウムイオン、ポリアミン—が満ちており、対岸の壁はわずか18ナノメートル先にあるにもかかわらず、最も薄い琥珀色のガラス越しに見るように輪郭が柔らかくにじんでいる。この空間そのものが一つの熱力学的必然の産物であり、4200万分の1ミリメートルという封鎖の中で、自己組織化という生命の論理が幾何学として結晶している。

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