形成層紡錘形始原細胞春
Plants — meristems & tissues

形成層紡錘形始原細胞春

草本の形成層、その放射断面の内部に浮かんでいる。目の前に広がるのは、紡錘形始原細胞の三層からなる薄命な廊下で、一つひとつの細胞は大聖堂の身廊のように縦長に伸び、その壁はほとんど謝るように薄く、シルクを水で溶かしたような淡い膜として辛うじて存在感を示している。細胞質は麦わら色の連続した光を帯び、中央に浮かぶ核は琥珀の霞の中に閉じ込められた乳白色の球体のように見え、クロマチンが樹脂の中の煙のごとく淡くたなびいている。左側へ目を転じると世界は一変し、昨日の分裂から生まれた木部仮道管たちがすでに二次壁を積み上げ始めており、深い赤褐色と琥珀色の同心環状帯が暗い方向へと連なり、生きた内腔が完璧に設計された中空の管へと変わりゆく死の都市を形成している。右側はそれとは対照的に柔らかく溶けるような世界で、篩管要素はカロースの輪を滲ませながら自らを透過性へと委ね、核を手放した細胞質はほとんど流れ自体となりつつあり、形成層そのものはこの固まりゆく二つの帝国の間で、呼吸するような浸透圧の震えの中にかろうじて透明な生成の膜として存在している。

Other languages