コンブ葉上のリクモフォラ扇
Diatoms

コンブ葉上のリクモフォラ扇

海藻の葉状部が、眼下にオリーブ色と琥珀色が入り混じる広大な大陸のように広がり、その表面を覆う珪藻バイオフィルムの上に、*Licmophora*のコロニーが扇形に開いた金色のスプレーを描きながら、粘液質の柄の先に優雅に揺れている。各コロニーは二十から四十個の細長い細胞が完璧な扇状に配列され、透明な二酸化ケイ素の殻(フラスチュール)が浅海の青緑色のフィルターを透過した光を受けて、琥珀色と銅色の干渉色に輝いている。ほぼ透明な *Cocconeis* の弁が海藻の細胞壁に貼り付いてほぼ見えず、*Rhabdonema* のリボン束がジグザグに連なりながら螺旋を描く一方、背景では端脚類がバイオフィルムを掻き取った後に白い傷跡が残り、剥がれかけた細胞外多糖体(EPS)の縁が青緑色の光を柔らかく散乱させている。この光景は、外洋のマクロなコンブ林がそのままミクロの次元に縮小されたような、入れ子状の生態系の神秘を静かに物語っている。

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