チャーモニウム大聖堂の内部
Quarks

チャーモニウム大聖堂の内部

チャームクォークと反チャームクォークが向かい合うこの閉じた球形の空間は、軽いクォークからなるハドロンが持つ激しい量子的騒乱とはまったく異なる、瞑想的な静寂に満ちている。二つの金白色の輝点は、互いの存在をただ「そこにある」という揺るぎない威厳で主張し合い、その間を結ぶフラックスチューブは琥珀色の樹脂を思わせる異様な安定感で空間を横断する。チャームクォークの質量は約1.3GeVと重く、その非相対論的な運動が系全体に秩序ある対称性を与え、弦の横揺れや真空凝縮による泡立ちを著しく抑制している。半径約0.4フェムトメートルという閉じ込め境界は、線形に増大するカラー電場ポテンシャル——κ≈0.18 GeV²/fmの弦張力——によって形成された琥珀色の壁として知覚され、その内側では色荷がいかなる方向にも逃れることのできない完全な束縛が実現している。J/ψ系はこの完璧な均衡の中で、新たなクォーク対生成を誘発するほどのエネルギーを蓄えることなく、宇宙でもっとも小さな聖堂として静かに存在し続けている。

Other languages