もつれ光子 - 非局所結晶化
Quantum

もつれ光子 - 非局所結晶化

中心には深い紫のパラメトリック変換の閃光があり、そこから二つの金色の光子波束が、冷たく広がる量子真空を反対方向へ滑るように分かれていきます。各波束の周囲には、未測定の偏光を示す虹色の薄い光輪が軸のまわりをゆっくり回転しており、左側では電気青の解析面がそれを切り裂くことで、偏光の向きが鋭い白い矢印へと一斉に定まっています。ほぼ同時に遠方の右側でも同じ崩壊が起こり、まだ直接触れていないのに相補的な向きが固定されるため、非局所的な相関が空間をまたいで立ち上がる瞬間が強く感じられます。背景は黒紫の電磁真空で、ゆらぐ場のさざ波や零点揺らぎの微光が散り、観測という行為が確率振幅を一つの形へ結晶化させる、静かで異様に広い場の内部にいる感覚を与えます。

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