栄養塩が枯渇した浅い沿岸の水柱に漂うその細胞のすぐそばに立てば、崩れゆくガラスの聖堂の内側に閉じ込められたような感覚を覚えるだろう。親細胞のケイ酸質の壁はもはや薄絹のように透き通り、かつて構造色を放っていた細孔の列は色褪せてわずかに乳白色を帯び、長い中空の剛毛が周囲に放射状に伸びながら淡いハロを散乱させている。その内側では、休眠胞子が親フラストゥールをほぼ満たすほどに成長しており、2マイクロメートルにも達する粗面の非晶質シリカが同心層状に積み重なった厚い壁が、親殻の幽玄な透明感とは対照的な不透明な象牙色の塊を形作っている。その密閉された殻の奥には、脂質液滴が琥珀色から深い赤橙色へと移ろいながら内側から発光するように輝き、収縮したクロロプラストの塊とともに圧縮された黄金色の生命エネルギーを封じ込めており、外側の粗い沈黙とは打って変わった灼熱の宝石箱が、冷たい青い海水の中に静かに漂っている。
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